ナイトーン

根が深い騒音問題 〜聴く側の気持ちに寄り添って〜

一言に騒音と言っても、解決方法についての「これ!」という答えはないのが現状です。

どんなに素敵な音色であっても、他の人がどう感じるかは分からない。また一度気になり出すと、どんなに配慮された小さな音でも耳障りに感じてしまう・・・等。

例えば、同じつっかえながらの練習曲であっても、仲の良いお友達の子供の弾いたものと全く関わりのない誰が弾いているか分からないもの聞こえ方は全く違うものとなるのは日を見るより明らかです。

 

また今、世間はコロナ一色。お互い、常に隣人が在宅している状況でストレス値も上がる一方。ピアノを弾く側はそのストレスを和らげたりせっかくのステイホームとばかりに気持ち良く弾くのだが、聴く側は堪らない。突然始まるアマチュアのリサイタル・・・!リサイタルならまだしも、日々の練習はそんな華麗なものではなくスケール・アルペジオから始まり苦手な箇所の集中練習・数々の付点のリズム等、苦行としか言えない音の羅列が延々流される。

 

辛すぎる・・・!

 

リモートでの仕事中にこのような事態に見舞われたら、業務妨害と言っても過言ではないかもしれません。

 

でもピアノは毎日弾きたい、どうすれば良いのか。

いくつか方法を挙げてみます。

 

ハード面

・防音室を導入する。

・サイレント機構を取り付ける。

・ナイトーン等防音用製品を取り付ける。

・設置する部屋、部屋内の位置を変える。

 

ソフト面

・ピアノを設置する段階で近隣にご挨拶をする。

・弾く時間帯に配慮する。

・定期的に音でご迷惑をかけていないか確認する。

・常に「誰かが聴いている、この1回が最後」という意識で練習に臨む。(これは発表会・コンクール前のあがり症対策・丁寧に弾く練習としてもとても効果的です!)

 

気持ち一つで感じ方が変わってしまう音問題。

上に挙げたことに取り組んでみても解決しないケースはあります。

 

 

そのような場合には、簡単な事ではありませんがハード面でもう一つ、方法があります。

 

・ご近所さんを変える(=転居)

 

殆どの方には現実的ではないかもしれませんね。

一生ピアノと本気で付き合う、またはピアノ以外でも何をしても苦情を言う方がいる、というような方には有用かもしれません。

 

いずれにしてもご近所さんとは日頃から良好な関係、コミュニケーションが取れる関係を作っておくと、トラブルになりかけても必要以上に炎上せずに済むのではないでしょうか。

「個」が重視される時代になって久しいですが、ご自身の「弾きたい」気持ちに寄り添う時、同時に聴く側の気持ちにも寄り添うことができると良いですね。

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