2014年6月

夜でも気兼ねなく練習を

ピアノを演奏する時、「ご近所への迷惑をかけたくない」「夜でも気兼ねなく弾きたい」と考える方も多くいらっしゃいます。
そうしたニーズに応えるのが、ピアノ超弱音システム・ナイトーンです。

ナイトーンには、独自に開発した独立多層フェルトとタッチ可変システムが使用されています。フェルトをハンマーごとに分離・独立させることで、キータッチによる衝撃をしっかり吸収します。さらに演奏時のタッチの変化を軽減する働きもあるのです。

さらに、ナイトーンはすべてオーダーメードで製作されます。熟練の職人が個々のピアノのハンマー間隔・位置・角度を精密に計測し、正確かつ的確な作業を行います。
もちろん、ピアノ本体にネジを打ったり穴を開けたりすることはありません。本体を傷つけずに施工できるのも大きなメリットです。
こうした特長により、ナイトーンは高い弱音性と優れたタッチを両立させているのです。

ナイトーンの装着前後で音を計測したところ、80デシベルから60デシベル程度へと数値が変化しました。これは「地下鉄の車内」レベルから「普通の会話」レベルまで騒音が軽減されたことを意味し、その効果のほどがうかがえます。

ナイトーンにはアップライト版とグランドピアノ版があり、手持ちのピアノに合わせて利用できます。
ピアノの防音対策を検討している方には、利便性が高いシステムです。

集合住宅での防音に

都会の集合住宅などに住んでいて夜、ピアノを弾きたくなったとしても、それはなかなかむずかしいことだと感じます。
壁がうすいところであれば、昼間でもピアノの音は耳障りかもしれません。

そのため、ピアノの音を小さく奏でられる、防音のようなシステムがあれば素敵なのに、と感じておられる方はきっと多いのではないでしょうか。

ピアノ超弱音システム「ナイトーン」はそのような方のために生まれた商品です
ピアノは鍵盤をたたくと、内部のハンマーが弦を打ち、空気を振動させることによって音を奏でています。
このハンマーが当たる部分にフェルトを使用することにより、弱音を実現することができるようになりました。
この場合のフェルトは一枚型ですと、うまく機能させることが出来ないため、独立多層型のものを使用します。
たとえ、弱音であってもその音に濁りがあってはいけません。

さまざまな試行錯誤を経て、弱音でありながらきれいな音を出すことができる、超弱音システム「ナイトーン」が生まれたのです。

全音一括弱音化とは異なる弱音化

楽器の音の再現は近代文明の大きな課題のひとつでした。オルゴールや自動演奏のオルガン、ピアノ、レコード、CDと音の再現に人類は挑戦してきました。

自動ピアノの技術も、安定した弱音や高速の反復打鍵の再現のために多大な労力を費やしてきましたが、未だに人間の生演奏の水準に到達していません。もちろん、アンプやスピーカーを集めて一千万円のオーディオシステムを作っても数十万円のピアノの生演奏の迫力にすら及びません。人間は演奏場所の音響の具合を体感しながら打鍵の強弱を極めて微妙に調整することができるからです。ですからどんなにプロのピアニストの演奏を再現し得る自動ピアノでも設置場所の音響に再現性が左右されてしまいます。人間には音響環境に合わせる調整をほぼ無意識のうちに行ひ得る能力があるのです。

ピアノ超弱音システム「ナイトーン」は従来の弱音システムの全音一括弱音化とは異なり、各音を個別に弱音化します。全音一括ですとどうしても隣接の弦に振動が伝わって鳴らしてしまい、微細な不協和音を出していました。こんな不協和音を出しながらでは、いかに優秀なピアニストでも音響環境に合わせる調整能力が発揮できませんし、その能力を磨くこともできません。

超弱音システムならば全体の音量を精密に下げることができますので、そのなかできちんとした打鍵の強弱が実現できるのです。従来の全音一括弱音化では不可能であった一音一音の明瞭な弾き分けができますので、俗っぽい言い方をすれば、電子機器のボリュームに相当する機能と言えましょう。

大人の防音

ピアノは大好きだけど、昼間は仕事で居ない。もしくは子供の世話や家事が忙しい。
そんな私たち大人が比較的自由にピアノと接することができる時間は夜しかありません。
不思議なものでゆったりとくつろいでいる時、音が出せないときほど触ってみたくなるものですが、
よほど環境に恵まれていない限り、夜は隣近所が気になってアコースティックのピアノは
なかなか弾けません。

好きな時に弾くための選択肢としては消音装置をつけること。しかし、既存の消音装置は
タッチのみアコースティックの鍵盤感覚を残し、電気信号に変換されたデジタル音を
ヘッドホンで聴くものです。もうひとつの方法としては一枚のフェルトを弦とハンマーの
間に挟む形の弱音器を設置することですが、音量は小さくなるものの、こもったような音色に
なっていました。

デジタル音ではなく、音色や響き、タッチはそのままで音量だけ落としたい。

ナイトーンは独立多層フェルトを採用し、ハンマーごとに挟むフェルトを分け、個々のピアノに
合わせてカスタマイズしてくれます。そのため必要以上に他の弦の音をミュートせずに済み、共鳴を
妨げることがありません。また、国際特許出願中のタッチ可変ユニット機能を追加すると
弱音フェルトと連動してレットオフを調整するので、ハンマーが弱音フェルトを必要以上に
弦に押し付けることがなくなり、アコースティックならではの減衰音、音の明瞭度が保たれます。
一番気になる音量は80デシベルの通常のピアノ音が60デシベル、つまり普通の会話程度の
音量になります。

もうこれで弾きたいときに我慢することなく、指先から音の振動が全身へ伝わるアコースティックピアノ
独特の感覚を満喫しながら夜に演奏を楽しめます。

ピアノの練習時間を増やすために

ピアノの練習時間を確保するのは意外に大変なことです。毎日レッスンしなければ腕が鈍ってしまうけど、まとまった時間を確保できる日は限られている。
そんな制約の中でピアノを続けている方も多いはずです。ピアノ超弱音システムは、夜中にも周り近所に迷惑を掛けずに
思い切り鍵盤をたたくことを可能にするために作られたシステムです。

主な特徴としては国際特許を出願中でもある、独立多層フェルトによる高い弱音性を実現したことです。
電子ピアノのヘッドホンなどでは指先に伝わる振動等を体感することが出来ませんが、生ピアノでの超弱音システムは

これを可能にしてくれるのです。旧来型のフェルトはハンマー全体に対応しているのに対して、超弱音システムでは
ハンマー一つ一つに対して独立したフェルトが弱音をしてくれることになります。これにより音が耳に濁って伝わることは決してありません。
音の大きさの目安も普通の会話レベルである60デシベルになるので、マンションなどでも安心して使うことが出来ます。生ピアノをいつでも遠慮せずに使える環境が手に入る画期的なシステムです。

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